2025年6月13日、政府は「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2025年改訂版」を閣議決定し、日本の経済財政運営における「資産運用立国」の実現に向けた具体的な施策を打ち出しました。本改訂版は、国民の安定的な資産形成を強力に支援し、日本全体の金融市場の活性化を目指すものです。
具体的には、NISA制度や確定拠出年金の拡充・改善、金融経済教育の強化、そして金融情報の可視化を通じた家計の安定的な資産形成を促進する方策が提示されています。また、高齢者の資産管理支援や若い世代への資産形成促進にも言及し、あらゆる世代が安心して資産形成に取り組める環境整備を目指しています。これらの施策は、日本全体の金融市場の活性化にも貢献すると考えられます。
閣議決定された主な内容は以下の通りです。
- NISA制度の対象商品の多様化
- 確定拠出年金(iDeCo及び企業型DC)の拠出限度額引上げ
- データセンターのREIT(不動産投資信託)への組入促進
- マイナンバーと連携した金融情報の可視化
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)による地方、中小企業、非正規雇用者への金融教育の強化
- インフレ環境における企業型DCの元本確保型商品の問題点を明確化
- 東京証券取引所による投資単位引下げ検討
これらの施策は、国民一人ひとりの資産形成を強力に支援するとともに、日本経済の持続的な成長に貢献することが期待されます。