20代後半の頃、「老後のために」と契約した個人年金保険。
毎月コツコツと払い続け、子育てや仕事にかまけて……気づけば20年が経過していました。
保険証券を見ると「払込総額に対して120%戻ってきます!」という魅力的な数字が並んでいます。低金利が続いていた当時は、貯蓄よりも魅力的で堅実な商品でした。
しかし、ふと疑問が湧きました。
「この『120%』は、20年〜30年という長い時間をかけた結果として、本当に『得』なんだろうか?」
政府や日銀が「年2%の物価上昇(インフレ)」を目指している今、昔の金利で固定された保険を持ち続けることは、実質的に資産を減らすことにならないか?
そこで私は、生成AI(Gemini)を使って、保険証券の数字を徹底的に分析してもらいました。その結果、私は2件の個人年金保険を「解約」し、資産運用の方針をガラリと変える決断をしました。
今回は、私が解約に至った検証プロセス(AIへの指示プロンプト付き)と、解約返戻金および浮いた掛金の新たな運用先について、すべて公開します。
なぜ「見直し」が必要だったのか
きっかけはインフレ(物価上昇)への懸念です。
モノの値段が年々上がっていく世界では、現金の価値は相対的に下がります。
- 昔の常識: デフレ時代は、持っているだけでお金の価値が上がった。元本保証の保険は正解だった。
- 今の現実: インフレ目標2%の時代。年利2%以上で運用しないと、資産の実質価値は目減りする。
私の個人年金保険は、果たして「年利2%」を超えているのか?
保険会社のパンフレットには「返戻率(%)」は書いてあっても、「年平均利回り(複利)」は書かれていません。ここがブラックボックスです。
生成AIで「本当の利回り」を丸裸にする
自分で計算するのは複雑なため、生成AIに分析を依頼しました。
読者の皆さんも、手元の保険証券を用意して、以下のプロンプト(指示文)をAIに入力してみてください。(保険証券の表と裏の写真を添付すると、なお確実でしょう)
【コピペで使える!検証用プロンプト】
あなたはファイナンシャルプランナーです。
手元にある個人年金保険のデータを入力しますので、以下の項目を計算・整理して表にまとめてください。
1. 払込総額と受取総額の単純比較(表面的な返戻率)
2. 【重要】今解約せず満期まで継続した場合の「実質利回り(年利・複利)」
3. 現在の解約返戻金の返戻率
4. 今後のインフレ率を年2%と仮定した場合、この保険の継続は合理的かどうかの考察
【データ】
・月額保険料:〇〇円
・契約開始:〇〇年〇月
・払込終了:〇〇年〇月
・年金受取開始:〇〇歳から〇年間
・年金受取額(年額):〇〇円
・現在の解約返戻金:〇〇円(払込済額:〇〇円)
私の場合の分析結果(衝撃の事実)
AIが出した回答を見て、愕然としました。
- 表面上の返戻率: 約120%(すごく増えているように見える)
- 実質利回り(年利): 約0.7% 〜 1.1%
なんと、年利換算するとたったの1%以下でした。
今後、世の中の物価が年2%で上がっていくと仮定すると、この保険を持ち続けるだけで毎年1%ずつ資産の購買力が失われていくことになります。
「老後の安心」を買っていたつもりが、実は「インフレリスク」を抱え込んでいたのです。
解約してどうする?「攻め」と「守り」のポートフォリオ
現状維持(年利1%以下)は合理的ではないと判断し、解約を決意しました。
解約によって手元に戻る約300万円(解約返戻金)と、毎月浮く約1.2万円(掛金)。これをどう配分するか? 私の新戦略は以下の通りです。
【戦略A】まとまった資金(解約返戻金)は「高配当株」へ
約300万円の元手は、インフレに勝つために株式投資へシフトします。
- 投資対象: 日本の個別株(高配当+成長期待)
- 目標利回り: 年7%(値上がり益3% + 配当利回り4%)
- リスク管理: もちろん元本割れのリスクはあります。しかし、「確実なインフレ負け(保険)」と「リスクを取ってインフレ勝ちを狙う(株)」を比較し、40代で少なくともあと20年は働けるということを考慮して後者を選びました。
【戦略B】毎月の掛金は「iDeCo」へ
これまで保険料として払っていた月約1.2万円は、iDeCo(個人型確定拠出年金)に切り替えます。
- 理由1:最強の「所得控除」
iDeCoは掛金が全額「所得控除」になります。私の場合、年末調整で税金が戻ってくるため、運用益が出る前から実質的に数十%の「確実なリターン」が約束されているようなものです。 - 理由2:非課税運用
運用で増えた分も非課税です。保険料控除よりも圧倒的に節税効果が高いのが決め手でした。
まとめ:感情ではなく「数字」で決断しよう
20年も払い続けた保険を解約するのは、心理的に抵抗がありました。「もったいない(サンクコスト)」という感情が邪魔をするからです。
しかし、AIを使って「年利1% vs インフレ2%」という数字を可視化したことで、迷いは消えました。
皆さんのタンスに眠っている保険証券も、一度AIに見せてみませんか?
「安心」というラベルの下に、「資産目減り」というリスクが隠れているかもしれません。
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※投資にはリスクが伴います。本記事は個人の事例であり、将来の成果を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。