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学校・企業のためのMUFG金融教育プログラム〜自分の暮らしや生き方をデザインする〜

SDGs

今回の記事では、日本最大の金融グループ「三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)」が取り組む金融教育を紹介します。2025年4月からは、金融経済教育担当役員が設置され、グループ全体で一元的に情報発信するなど新しい体制での活動が始まりました。

金融教育が必要とされる背景には、家計の安定的な資産形成や、「貯蓄から投資へ」という流れの強化が求められていること、そして金融教育を受けた人の割合がわずか7.9%※という課題があります。
※出典:金融広報中央委員会 「金融リテラシー調査2022年」の結果

加えて、物価上昇や国際情勢の不安定さなど、経済環境が大きく変わる今、正しい金融知識は生活の安心に直結します。高齢者の詐欺被害対策や子どもへの教育も急務であり、金融経済教育は将来世代の資産形成にも深く関わるテーマです。

そして学校や家庭、社会人も含めてSDGsの視点で金融を伝え、学ぶことは、生徒の成長だけでなく、講師自身の気づきや組織の結びつきを深めるきっかけにもなります。

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SDGs達成に金融教育がなぜ必要か

日本は、少子高齢化で年金や医療の負担が大きくなり、長い期間にわたって経済が停滞しています。さらに物の値段が上がり、円の国際的な価値が下がり、海外との厳しい競争が今後も続くと思われます。暗号資産やキャッシュレス決済の広がりなど、お金をとりまく環境は日々目まぐるしく変わっています。このような時代だからこそ、自分の将来設計を描く「金融リテラシー」の向上がとても重要となります。

金融リテラシーが上がると…

  • 仕事や収入のしくみを知り、アルバイト・起業・副業なども含めて自分に合う働き方をくらべて選べる。
  • 収入と支出を計画的にまとめられるので、無駄を減らし学びやチャレンジに使える時間とお金が生まれる。

その結果、社会全体の暮らしがよくなり、国の経済成長が期待できます。これはSDGsの目標(貧困削減・ジェンダー平等・働きがいなど)に沿った行動を、自分の意志で選べる力にもつながります。

こうして身につけた「知識のバトン」を次の世代にわたせば、一人の学びが家族や地域に広がり、社会全体の豊かさと持続可能性を高めます。

MUFGが金融教育に注力する背景と想い

MUFGは「世界が進むチカラになる。」をパーパスに掲げ、誰もが安心して未来を描ける社会を目指しています。少子高齢化が進む今、社会保障だけに頼らず、自分でお金を守り育てていく力が欠かせません。そこでMUFGは、金融教育を主要施策の一つに位置づけ、「正しい知識で賢い判断をして、自分の暮らしをデザインしてほしい」という願いを込めて活動を続けています。

教育の現場で大きな力になっているのが社員ボランティアです。三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社で働く前川さん※は、ある児童の発言に触れ「私たち大人には思いもよらなかった回答でした。私も柔軟な考えを身につけなければと気づかされ、本当に思い出深く、心が動かされた出来事です」と語ります。

MUFGグループ内から参加した社員からは「子どもたちと話して新たな気づきが生まれました」という声が多く届いているようです。教える側も学び直しと気づきを得て、組織のエンゲージメント向上につながっています。
※インタビュー出典:MUFG Way 体現者特設サイト Story 003(My MUFG Way Story)

プログラムは金融リテラシーマップの四分野(家計管理・生活設計・金融知識と経済事情の理解・外部知見の活用)に合わせて設計され、小学校高学年から大学生までが学べる内容です。たとえば家計管理を学ぶカードゲーム、将来設計を考えるワークショップ、株式や為替を体験的に理解する授業など、SDGsの目標「質の高い教育」「働きがいと経済成長」に直結する学びを提供しています。

出典:金融経済教育推進機構 J-FLEC設立の狙いとその戦略 2024年9月18日

SDGsを取り入れた具体的なMUFG金融教育プログラム

MUFGの金融教育は、グループ各社が連携しながら①職場体験、②出前授業、③教材提供の三つの領域で展開されています。いずれも金融リテラシーマップの四分野を軸に設計され、SDGs の目標「質の高い教育」「働きがいと経済成長」を実感できる内容になっています。

出典:MUFG みんなで育てるお金の学び マネび屋

職場体験(リアルな銀行の仕事にふれる)

三菱UFJ銀行の支店では、近隣の小・中・高校生を招き、銀行業務を体験できるプログラムを実施しています。生徒は「金融経済」や「社会における銀行の役割」について学習するだけでなく、「仕事をするうえで大切にしている姿勢」や「働くとは何か」を社員へのインタビューを通じて学べます。SDGs が掲げる「働きがい」と「経済成長」を、自分ごととして感じられる入り口です。

出前授業(学校で学ぶ金融とSDGs)

三菱UFJ銀行・三菱UFJモルガン・スタンレー証券などの社員が学校に出向き、小学校高学年から大学生までを対象に授業を行います。講義形式では家計管理や資産形成の基本を分かりやすく解説し、探究学習形式ではグループワークやゲームを通じて主体的に学ぶ環境を提供しています。代表的な教材は以下のとおりです。

  • 「未来とお金を考える日」(小・中・高校生向け):
    家計、ライフプラン、社会課題とのつながりを段階的に学ぶワークショップ。
  • 「教室で体験するインターンシップ『株の力』」(中・高校生向け):
    起業家・投資家・社会の三つの視点から株式の役割を探り、模擬新聞広告づくりなどで表現力も養う探究型授業。
  • 「株の力 for 大学生」(大学生向け):
    SDGs と企業価値を結びつけ、グループで社会課題の解決策を提案する実践型プログラム。

教材提供(先生と生徒をサポート)

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が開発した「お金の力」シリーズは、最短2コマから最大6コマまで選べる探究型教材です。指導書やワークシートがセットになっているため、先生は効率的に授業の準備を行えます。社員や専門スタッフが授業のサポートに入ることも可能で、双方向の学びを支援します。また高校生向けには、デジタル版「お金の人生ゲーム」をリリースしました。ブラウザのゲーム内でSDGs の視点で資金計画や職業選択を体験しながら、お金の使い方やお金が持つ可能性について考えるプログラムとなっています。

これら三つの取り組みを通じて、生徒は「お金と社会のつながり」を実感し、SDGs に沿った意思決定を体験的に学べます。同時に、社員講師や教員にとっても新たな気づきやエンゲージメントの向上につながる好循環を生み出しています。

出典:MUFG みんなで育てるお金の学び マネび屋

「投資思考」―SDGs時代の金融教育アプローチ

MUFG資産形成研究所は、お金だけでなく「時間・体力・スキル・情報」なども自分の資本ととらえ、それを未来の目的に向かって投げる=投資するという「投資思考」を提案しています。「投資」だからといって、特定の商品を勧める話ではありません。人生と社会をより良くするための考え方です。

  • 資本をどこに投げるか
    例)スポーツが好きなら、放課後の一時間を体力づくりに投資する。地域を元気にしたいなら、地元商店で買い物をしてお金を投資する。その行動が、自分の健康や地域経済というリターンを生みます。
  • リターンは有形と無形の二つ
    お金が増える、有名になるなどの「形のある成果」だけでなく、知識や人脈、やりがいといった「形のない成果」も大切なリターンです。
  • 人生はすべて投資
    毎日の食事に気をつけることも、未来の健康への投資。ボランティアに参加することは、社会と自分の成長への投資です。こうした小さな投資をコツコツ続ける姿勢が、SDGsの目標達成につながります。

家庭で投資思考を広めるには、①冊子や動画で知る→②カードゲームやワークショップで試す→③お小遣い運用や「お店屋さんごっこ」で実体験する、という三段階がおすすめです。親も子も一緒に学ぶことで、お金と前向きに向き合う力が自然と身につきます。

投資思考は、一人ひとりが「自分の資本(時間・体力・スキル・情報など)をどう使うか」を考え、実践する方法です。授業や家庭学習に取り入れれば、生徒はSDGsの17目標を自分ごととしてとらえ、行動を選ぶ力を養えます。

MUFGの金融教育への期待と今後の展望

MUFGは金融経済教育の提供件数について、2026年度までに延べ80万人に学びの機会を届けるという大きな目標を掲げています(これまでは50万人が目標)。この達成に向けて、2025年3月には金融教育専用サイト 「マネび屋」 を開設しました。出前授業の申し込み方法や教材のダウンロード、開催レポートがひと目でわかる構成で、教職員や保護者がすぐに使える情報がそろっています。

今後はこのサイトを軸に、オンラインとリアルを組み合わせた新しい授業形態や、自治体や地域金融機関と連携をすることができれば、提供機会が全国各地へ波及していくスピードは増していくでしょう。生徒や先生の声が蓄積されることで、より実践的で楽しい教材が増え、学びの場がスパイラル式に成長していくことが期待されます。

また授業に関わる社員にとっては、子どもたちの率直な質問や発想に触れることで大きな気づきが得られ、仕事への誇りや学び直しの意欲が高まります。社内でこうした活動が正当に評価される仕組みを整えることで、より多くの社員が参加しやすい環境をつくることも今後のカギとなるでしょう。

MUFGは、生徒・教員・社員が共に成長する場を広げ、「世界が進むチカラになる。」というパーパスを金融教育の現場で体現していきます。

【参考資料】
MUFG『2024年度決算投資家説明会』 2025年5月19日

MUFG Way 体現者特設サイト

MUFG資産形成研究所 研究員 水野碧 『家庭における金融経済教育の在り方を考える(前編)』~日本の金融経済教育の現状 2024年12月12日

MUFG資産形成研究所 研究員 水野碧 『家庭における金融経済教育の在り方を考える(後編)』~「投資思考」の活用 2024年12月12日

未来につなぐ 〜MUFGの社会課題解決〜

MUFG みんなで育てるお金の学び マネび屋

金融広報中央委員会 「金融リテラシー調査2022年」の結果

金融広報中央委員会 金融リテラシー・マップ (2023年6月改訂版)

金融経済教育推進機構 J-FLEC設立の狙いとその戦略 2024年9月18日

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