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生活費の平均は一ヶ月313,747円 (平成26年全国消費実態調査)

授業のヒント

あなたは一ヶ月の生活費、把握できていますか?「ちょっと使いすぎかな?」、「携帯、スマホ代ってお金がかかる、、、」お財布事情はさまざま。

今回は一般的な家庭のデータから、毎月決まっている生活費(食費や光熱費など)、人生における大きな買い物となる住宅資金、こどもが社会人になるまでの一定期間のみ負担する教育資金、について触れていきます。

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一ヶ月の平均支出は313,747円

総務省統計局(平成27年12月)によると、二人以上の勤労者世帯が一ヶ月におよそ313,747円を使っていると報告しています。このデータは、回答のあった5,497世帯(平均年齢48.9歳、世帯人数3.33人)の平均値。勤労者世帯とは、会社員や公務員などの仕事に携わっている家庭をイメージしていただけば良いかと思います。個人事業主や会社経営者、年金生活者などは対象外です。

引用:総務省統計局 平成26年全国消費実態調査

上の図から、勤労者世帯の平均収入は1ヶ月484,714円。そこから社会保険料や雇用保険などを差し引かれて、手取りは400,194円となります。手取り金額400,194円から毎月の生活費313,747円を使っている状況が平均的な生活水準。

生活費の中で支出の多い項目順に「食費73,045円」、「自動車関連27,758円」、「通信費17,468円」となります。食費をさらに細かく見ていくと、73,045円のうち「外食費15,003円」、「調理済み食材購入費9,310円」、家事を助けてくれる費用ですね。

自動車にかかる費用は乗っている車によって様々ですが、排気量の大きい車ほど、部品代・燃料代・税金などが高くなる傾向です。通信費は携帯電話・スマートフォンのキャリアによる料金体系が大きく影響してくるでしょう。

新規住宅ローン 1件あたり平均3,000万円借りている

国土交通省住宅局(令和3年3月)の民間住宅ローンの実態調査(487金融機関から回答)によると、新規住宅ローン1件あたりの融資額はおよそ3,000万円。令和2年度では307,230件の新規融資があり、総額は9兆3,519億円です。多くの国民が家を買うために3,000万円くらい借金をしているということ。

借りた3,000万円を仮に35年返済の金利1%で試算すると、毎月84,685円の返済となります。ちなみに、金利2%なら毎月99,378円。金利の影響は大きいですね。

住む場所によって、土地の購入代金やマンション価格は大きく異なります。家の場所は仕事や働き方による影響も考慮しておく必要があります。また家族構成によって間取りや規模が変わってくると、予算にも影響します。コツコツをお金を貯めて、ある程度現金で準備しておいたり、親からの贈与があれば、借りる金額を最低限に抑えられます。

教育資金は子ども一人あたり800万円から

幼稚園
(3年間)
小学校
(6年間)
中学校
(3年間)
高校
(3年間)
合計
公立670,941円1,927,686円1,465,191円1,372,140円5,435,958円
私立1,583,748円9,592,146円4,219,299円2,909,733円18,304,926円
文部科学省:平成30年度子供の学習費調査より抜粋

教育資金については、ステージごとの進路によって異なります。文部科学省も公立と私立で分けてデータを公表しています。幼稚園から大学卒業まで、すべて公立なら合計で約800万円。

上の表は、平均的な習い事や学習塾の学校外費用も含まれた金額。すべて私立の場合は、高校卒業までの費用が合計1,830万円です。

子どもの教育に関しての考え方は各家庭でさまざま。将来の夢やキャリアに大きく影響するので、希望する進路についていくら必要になるのかを事前に確認しておきましょう。

入学金授業料施設設備費4年間合計
(私立医歯系6年間)
公立392,391円538,734円2,547,327円
国立282,000円535,800円2,425,200円
私立文系229,997円785,581円151,344円3,997,697円
私立理系254,309円1,105,616円185,038円5,416,925円
私立医歯系1,073,083円2,867,802円881,509円23,568,949円
文部科学省:平成30年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金および国公私立大学授業料の推移より抜粋

大学進学すると、費用はさらに高額になります。また自宅を離れて、一人暮らしなどをする場合には通学費用に加えて、さらに下宿代などのお金が必要になります。

奨学金制度がいろいろありますから、早めの情報収集をして準備すれば負担を少しでも減らせます。奨学金は、通常利子をつけて卒業後に返す制度。一方、条件を満たせば無利子や返済不要の制度もあります。また民間企業が社会貢献活動の一環として進学&留学する学生を対象としたユニークな制度もあります。ホームページなどで確認できますよ。

まとめ

今回は、一般的な生活費についてまとめました。平均的なデータがわかれば、自分の目指す生活や憧れる生き方を送っていくために、必要なお金がある程度推測できます。必要なものは付け加え、不要なものは省くだけ。国が違ってもそれぞれの物価水準を抑えておけば概ね考え方は同じです。

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