【こんな人にオススメ】
これから投資を始めようとしているあなた
職場の悩みや働き方に迷いを感じているあなた
転職、異動、独立など、人生の転機を迎えているあなた
- 著者:森永卓郎
- 書籍名:『やりたいことは全部やりなさい 最後に後悔しない25のヒント』
- 出版社:SBクリエイティブ
- 発売日:2025年4月6日
- ページ数:224ページ
- 価格:1,045円(税込)
他の書籍と差別化できるポイント
この本のいちばん大きな特徴は、残された人生がわずかだとわかった人が書いた作品であることです。しかもその著者が、経済や金融の専門家である点に、私は大きな意味を感じました。
お金の本というと、「どう増やすか」「どう得するか」「どう生き残るか」といった方向に話が進みがちです。
けれど本書の根っこにあるのは、もっと手前の問いです。
お金を稼ぐ前に、そもそも人生をどう生きるのか。
ここが、この本の魅力だと感じました。
読んでいて特に印象に残ったのは、「若いうちはとにかく仕事をしっかりやる」というメッセージです。
私自身、20代30代のころは、お金そのものへの関心よりも、仕事で成果を出せたときのうれしさや、新しいことに挑戦できたときの高揚感、お客様から評価していただけたときの達成感に喜びを感じていました。
振り返れば、あの時期に一生懸命仕事をしたこと、多くの経験や出会いに恵まれたことが、今の自分を支えているのだと思います。
豊かに生きるとは、ただ資産額を増やすことではない。
自分なりに懸命に取り組んだ時間や、人とのつながり、そしてそのなかで得た実感こそが、人生の厚みになる。
そんなことを、森永さんから改めて「それでよかったんだよ」と背中を押してもらえたような気がしました。
著者紹介
森永卓郎さんは、経済アナリストであり、獨協大学経済学部の教授も務めた方です。獨協大学の教員紹介では、専門分野は「労働経済学」「マクロ経済学」とされています。
また、出版社の著者紹介では、1957年生まれ、東京大学経済学部卒業後、日本専売公社、日本経済研究センター、経済企画庁総合計画局、三和総合研究所などを経て現職に至ったと紹介されています。テレビやラジオでも広く活躍し、経済をわかりやすく伝えてきた存在でした。
だからこそ本書は、単なる精神論では終わりません。
世の中の動きやお金の現実を知り尽くした人が、それでも最後に「人生で本当に大事なもの」を語っている。その重みが、この本にはあります。
本書を読むことで得られるメリット
この本を読むことで得られるものは、「お金の知識」そのものではなく、お金との距離感を整える視点だと感じました。
投資を始めると、どうしても利回りや値動き、周囲の情報に気持ちが引っ張られます。
ブログを書いていても、つい読者の反応や数字が気になってしまうことがあります。
でも本書を読むと、そこで一度立ち止まりたくなります。
「自分は何のために働くのか」
「何を大事にして生きたいのか」
「限りある時間を、どこに使いたいのか」
この問いに向き合わないまま、お金のことだけを追いかけても、どこかで苦しくなるのかもしれません。
私自身、この本を読んで、改めて自分の軸をぶらさずに発信し続けようと思いました。
周囲の反応を意識することはあっても、それ以上に、自分が本当に大事だと思うことを言葉にしていきたい。そう思わせてくれる一冊でした。
また、今置かれた環境で精一杯チャレンジしてみること、身の丈に合った生活の中に楽しみを見つけることの大切さも、深く心に残りました。
20代30代は、無理をしすぎるのはよくないとしても、やはり頑張る時期でもある。
どこに身を置くか、どんな人と出会うか、何に時間を使うか。そうした積み重ねが、40代以降の自分をつくっていく。
この本は、若い人には「今をどう生きるか」を、そして大人には「これからをどう生きるか」を、静かに問いかけてくれるように思います。
やはり、健康が第一。
そして、自分の人生には限りがあるという前提で、日々を生きていくこと。
当たり前のようでいて、普段はつい忘れてしまうことを、この本は思い出させてくれました。
投資も、仕事も、家庭も、すべて大事です。
でも、その土台にあるのは「どう生きたいか」なのだと思います。
これから資産形成を始める人にも、働き方に悩んでいる人にも、人生の転機にいる人にも。
そして何より、少し立ち止まって自分の時間の使い方を見直したい人に、ぜひ読んでみてほしい一冊です。