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消費者教育と合わせて知っておきたい 電子マネーとクレジットカードの違い

授業のヒント

電子マネーとクレジットカードの違いを説明できますか?どちらもキャッシュレス決済で、現金が無くても、モノやサービスを購入できる支払い方法です。クレジットカードを活用すると、電子マネーがより便利に使えるようになります。どちらか一方だけでなく、両方をうまく使いこなせるようになりましょう!

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電子マネーの特徴としくみ

スマホを使ってQRコードやバーコードを読み取る、専用のカードを見せて店頭で支払いを済ませるなどで用いられます。電子マネーの支払いパターンには、下記のように大きく4つにわけられます。

電子マネーとクレジットカード払い お金の流れイメージ図

プリペイド型(先払い):Suica、WAON、nanacoなど

まずは、アプリやカードに現金をチャージして、残高の分だけ使うプリペイド型。毎月入金する予算を決めておけば、使い過ぎることがないので安心です。都度入金することが面倒なあなたには、便利なオートチャージ機能があります。クレジットカードの登録をしておくと、残高が一定額を下回るたびに、メッセージで連絡受け、自動的にあらかじめ決めた金額までが積み増しされたことが通知されます。

ポストペイ型(後払い):クレジットカードと連携させたPayPay、d払い、QUICPayなど

後払いなので、事前にチャージする必要はありません。銀行口座残高に関係なく支払いができるので、買いたいときに、すぐ支払いを済ますことができます。限度額の範囲内(クレジットカードほどの高い限度までは設定されていません)なら、口座残高が不足していても決済できてしまいます。
後日、クレジットカード会社から銀行口座へ請求されたときに、口座の残高不足だと支払い不能となり、カードが使えなくなるだけでなく、信用情報機関などに「滞納」履歴が残ってしまいます。しばらく住宅ローンなどが組めなくなることもあるので十分に注意が必要です。

デビット型(即時払い):銀行のデビットカードなど

決済後、すぐに銀行口座からお金が引き出されます。つまり、銀行口座残高の範囲内で利用する方法です。利用者の状況は、電子マネー全体で年間54億件の利用に対して、デビットカードは1.7億件(2017年:日本銀行データ参照)と、他の電子マネーと比べて少なめです。

ポイント利用型:Tポイント、Pontaポイント、dポイントなど

買い物や提携企業のサービスを利用して、貯まったポイントを購入代金に充てる方法です。手持ちのポイントをすべて使うことはもちろん、一部だけを利用して、残りは現金や他の電子マネーで支払いを済ませることもできます。プリペイド型やポストペイ型と併用することもできます。

クレジットカードの特徴としくみ

モノやサービスの購入代金を、クレジットカード会社が立て替えて、お店に支払う方法です。形式的には、クレジットカード会社からお金を借りることになります。支払いには、「一括払い」のほか「分割払い」も選べます。ほとんどのお店では一括払いで利用者側に手数料はかかりませんが、分割払いにすると、回数や金額に応じて手数料が発生します。お店側には、一括払いでも分割払いでも手数料が発生し、これらがカード会社の収益となります。

クレジットカード会社が立て替えたお金は、後日銀行口座へ請求されるので、購入日より1〜2ヶ月遅れて、口座より引き落としとなります。

基本的に、クレジットカードは「国際ブランド」と「クレジットカード会社」の組み合わせで成り立っています。国際ブランド(VISA、Master、AMEX、JCB、Diners)によって、利用できるお店が異なることがあるので事前に確認が必要です。最初に持つならVISA、Masterあたりが無難です。取り扱いカード会社の種類が豊富で、利用できるお店も多いのが特徴です。

クレジットカード会社については、銀行系やAmazon&楽天など流通系、トヨタやドコモ、ANAなど、大手企業それぞれの系列会社から、自分のライフスタイルにあったもの選びましょう。

「電子マネー」と「クレジットカード」のメリット&デメリット

「電子マネー」は、さまざまな使い方があり、中高生でも気軽に使えるサービスです。限度額が比較的低く設定されているので、プリペイド型やポイント型であれば、年齢制限がありません。

「クレジットカード」は、収入や過去の債務履歴が問われるなど、事前に審査が必要になります。それゆえ高額な商品でも利用でき、お金を借りること(キャッシング)も可能です。ネットショッピングやサブスクでは、クレジットカードが必要になります。海外へ行ったときも、同じ国際ブランドのクレジットカードなら、そのまま現地通貨で利用できるので、とても便利です。
※キャッシングは利率が高めに設定されているので、よほどのことがない限り、オススメできません。

メリットデメリット
電子マネー支払い時、スマホだけで完結できる
利用限度額が低いので安心
年齢制限がない
提携企業間でポイント共有できる
割り勘など個人間資金移動も可能
限度額が低く、高額商品に不向き
プリペイド型はチャージが必要
クレジットカード限度額までなら高額商品でも対応できる
盗難・紛失しても電話一本で止められる
キャッシングで突発的な出費に対応できる
海外でも現地通貨で利用できる
暗証番号やサインが必要になることも
収入や過去の利用履歴の審査がある
種類によっては、入会金&年会費が必要
電子マネーとクレジットカードの簡易比較表
クレジットカード 申し込みから発行までの流れ

2025年目標 キャッシュレス決済率20%→40%

キャッシュレス決済は、今後ますます普及していくでしょう。現在の普及率は20%程度ですが、政府は2025年までに40%、将来的には80%を目指しています。

クレジットカードを持っていると、高額商品に対応できるだけでなく、電子マネーの使い方の幅も広がります。ある程度安定的な収入があり、お金の管理ができるなら、クレジットカードと連携させて電子マネーを中心に利用すると、ポイントが二重に貯められます。

また電子マネーは複数準備しておくこともオススメです。都度お得なキャンペーンが企画されているので、使うタイミングに合わせてポイントを効率よく稼げます。セールなどで、大きな買い物を場合するには限度額を申請により、少しだけ上げることも可能です。

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