PR

金利とは?中学生の金融教育でも役立つ超シンプルなはなし

授業のヒント

「金利と利息の違いは?」と尋ねられたら、なんて答えますか?
銀行の預金や住宅ローン、クレジットカードなど日常の生活で必ず目にしている金利。
例えば、〇〇%という表示です。その〇〇%、つまり金利に応じて支払う金額を利息といいます。

超低金利とデフレが長くつづいているので、銀行に預けてもほとんどお金が増えませんよね。国内の平均給与もほぼ横ばい状態が続いています。稼いだお金に少しでも働いてもらうために、金利の基礎知識を超シンプルに最低限必要なことのみをお伝えします。

出典:厚生労働省 図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)


この記事は【SDGs】ゴール①、④、⑧に関連します。

スポンサーリンク

金利は「割合」利息は「金額」

金利とは、お金を貸し借りするときに生じる、利息(利子)の元本に対する割合のことです。

金利と利息の関係イメージ図

お金を預ける人(貸す人)にとっては金利が高いほうが、お金を借りる人は金利が低いほうがいいですよね。

「単利」と「複利」の2種類

銀行にお金を預けておくと、利息がつきます。その利息には2種類のタイプがあり、預ける期間が長いほど大きな違いとなります。

「単利」とは、最初に預けた元本に金利をかけ利息を計算する方法。
(下図の右側)
「複利」とは、支払われた利息を元本に加えて、それを次の新しい元本として利息を計算する方法。
(下図の左側)

単利と複利の違いイメージ図

例えば、元本1,000万円を金利が年1%で、運用できた場合を比べてみましょう。
(説明をわかりやすくするため税額などその他要因は省きます)
1年後はどちらも同じです。1,000万円×1%=10万円が利息としてもらえます。

単利型は、
・1年後:1,000万円+10万円=1,010万円
・2年後:1,010万円+10万円=1,020万円
・10年後:1,100万円になります。

毎年10万円ずつ等しく増えます。

複利型は、
・1年後:1,000万円+10万円=1,010万円
・2年後:1,010万円+10.1万円(1,010万円×1%)=1,020.1万円
・3年後:1,020.1万円+10.2万円(1,020.1万円×1%)=1,030.2万円
・10年後:1,104.6万円になります。


複利型は単利型と比べて、2年後に1,000円多くなり、10年後には46,000円の差となります。つまりお金を預ける人にとっては、増えた利息にも利息がつく複利のほうが有利に働きます。

たった1%の微差が大差となる

金利1%の違いは大きいと思いますか?小さいと思いますか?
答えは、とても大きな違いとなります。

先程の例で、金利年3%と5%でも試算してみました。10年後の結果です。
(説明をわかりやすくするため税額などその他要因は省きます)

【金利3%の場合】
単利型:1,300万円
複利型:1,343万円(+43万円)

【金利5%の場合】
単利型:1,500万円
複利型:1,628万円(+128万円)

【72の法則】
元本を年利1%で運用して、倍になる期間が72年という法則
 例:100万円を年利1%で運用し続けると、72年後に200万円になっている
 例:100万円を年利3%で運用し続けると、24年後(72÷3)に200万円になる
 例:10年で200万円にしたいなら、72÷10=7.2%で運用すればよい

知るぼると 金融広報中央委員会 「目標積立額シミュレーション」で、いろいろ試してみてください。

まとめ

これで「金利」と「利息」の違いは、自信をもって答えられますね。
「金利」の力は、
・元本が多いほど
・金利が高いほど
・期間が長いほど

大きく影響を受けるようになります。

銀行の預金だけでは、とても実現できる話ではありません。株式や投資信託、不動産、そして海外の資産にも目を向けていくと十分可能性が出てきますよ。分散投資はとても重要です。

・「金利のはなし」を金融教育でやってみたい
・お金に関する授業を依頼したい
・〇〇について知りたい
そう思われたら、ぜひお気軽にこちらからお問い合わせください。

タイトルとURLをコピーしました